春の火災予防運動が1日に始まり、飯田下伊那地域では飯田広域消防本部が人波作戦を実施して注意を呼び掛けた。「火の用心 火を消すまでは ゆだんしない」を統一標語に掲げ、7日まで火災予防思想の普及を図る。
住宅火災や3月に集中する屋外での火の取り扱いによる火災の予防を呼び掛ける恒例の運動。▽住宅防火対策の推進▽林野火災予防対策の推進▽放火火災防止対策の推進―を重点目標にする。
1日は、管内の4署で一斉に人波作戦を実施。通勤時間帯に、ドライバーや通行人に呼び掛けを行った。飯田市東栄町の本部前では、40人ほどの署員らが等間隔に並んで啓発。「火災予防運動実施中」などと書いたのぼり旗や横断幕を手にして呼び掛けた。
本部によると、2月末現在の管内の火災発生件数は前年同期比増減ゼロの19件。火災種別の発生件数は、建物火災が6件減の8件、林野火災が1件減の3件、その他火災が7件増の8件。うち、たき火が出火に起因したものは5件増の10件となっている。
同本部の有賀達広消防長は「たき火は、届け出がされていないケースが多い。安全確認や準備のためにも、消防に事前に知らせてもらえるよう呼び掛けていく」と話していた。
◎写真説明:通勤時間に合わせて火災予防を呼び掛けた