標高3033メートルの仙丈ケ岳など南アルプスのいくつかの座が25日、冠雪している様子が確認された。平年より1日遅いとみられる。
午後3時過ぎ、飯田市上郷からも山頂付近が雪に覆われて白く浮かび上がった南アの山並みが目視できた。
仙丈の初冠雪は最速日が9月8日(1965年)、最遅日が11月23日(94年)と年によって約2カ月の幅があるが、4年前までの統計だと平年は10月24日。昨年は10月20日に初冠雪した。
寒気の影響で26日朝は飯田下伊那地域も気温が低下した。各地の最低気温は飯田で午前6時21分に1・8度、南信濃で同6時27分に1・9度、浪合で同6時11分に氷点下1・2度を観測。いずれも今シーズン一番の寒さとなった。
過去の統計だと、飯田市のシンボルで標高1535メートルの風越山の初冠雪は平年日が11月29日。昨年は5日早い同24日だった。飯田の初雪の平年日は12月2日。2018年は、1986年と2004年に並び1897年の統計開始以降最も遅い12月27日だった。
◎写真説明:雪をかぶる南アルプス