飯田市松尾清水の無職、小林正敏さん=当時82=が殺害され、18日に自宅で遺体で発見された事件から1週間がたった。県警は飯田署に捜査本部を設置し、現場検証や聞き込みを続けているが、犯人逮捕には至っていない。
捜査関係者によると、小林さんの遺体には刃物のような物で切られたり、刺されたりするなどした傷があった。遺体は死後数日たっていたという。ただ、凶器は特定されておらず、犯人像も明らかになっていない。捜査本部は120人態勢で捜査を続け、事件の解明を進めている。
近所の70代の女性は「事件が起きてからは鍵をきちんとかけるようにしている。連休に孫たちが帰ってくる。犯人が捕まっていないと思うと不安だ」と話した。
捜査本部はフリーダイヤル(0120・110・531)を設置し、これまでに数件の情報提供があった。飯田署は「細かなことでも気になったことがあれば連絡してほしい」と呼び掛けている。
◎写真説明:遺体が見つかった現場