子どもと高齢者の交通事故防止を重点とする秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。22日早朝には飯田下伊那各地で人波作戦が展開され、出勤するドライバー、登校する児童生徒らに注意をうながした。
飯田市松尾地区では、まちづくり委員会推進会議と同交通安全部の役員、市交通指導員、地域交通安全活動推進委員、市役所松尾会の会員約60人が、午前7時ごろから佐藤健副市長、福田喜美飯伊安協副会長らとともに八十二銀行八幡支店前の国道151号沿いに立ち、のぼり旗を手に安全運転を呼び掛けた。
運動初日の21日には、日が沈んだ北方の国道153号バイパス(通称アップルロード)で重傷交通事故があり、74歳の女性が腕や足、あばら骨を折った。
佐藤副市長は「子どもや高齢者の事故を減らしたいという思いが車窓越しに伝わるよう、心を込めて取り組んで」と関係者を督励した。
飯田署松尾駐在所員の一人は、9月に山本の国道沿いで起きた高齢者の死亡事故に触れ、「地区内ではこのところ重傷事故はないが、物損事故は1日平均1件のペースで起きている」と説明。「事故をゼロにすることで死亡者をなくせる。ぜひ協力を」と訴えた。
期間中は交通指導所の設置、高齢者と女性を対象にした研修などがある。