下伊那北部 火葬場「五稜の森」が完成

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[ 2015年 7月 9日 木曜日 12時26分 ]

 下伊那北部5町村でつくる「下伊那北部総合事務組合」が高森町吉田に共同設置する火葬場「五稜の森」が完成し、10日に竣工式典が開かれる。北部5町村には火葬場はなく、共同設置は長年の悲願だった。同組合管理者の下平喜隆豊丘村長は「ようやくできた。5町村だけでなく周辺を含めた需要の高まりにしっかりと応えられる施設にしたい」と喜びの声。施設は12日に一般公開され、14日から予約受付が始まる。

 火葬場は、県道飯島飯田線と町道ハーモニック道路(上段道路)の間に位置する。鉄筋コンクリート2階建て(延べ床面積約1000平方メートル)。建物は5月末に完成し、運転調整・研修を開始。本格稼働に備えていた。

 同組合によると、火葬炉2基はそれぞれ45分間隔で稼働し、1日最大で計6件。火葬件数は年間570件前後を見込み、平均すると1日1・8件となる。外溝工事は先月末までに終えた。

 指定管理者のNPO法人飯田葬祭事業組合(飯田市鼎中平)が運営する。インターネットを利用した予約受付システムを導入し、24時間受け付ける。開場時間は午前8時半から午後5時で、休場日は12月31日~1月2日。利用料金は、5町村の住民は1体で2万円(10歳未満は同1万円)、それ以外の人は同5万円(同3万円)。

 総事業費は約9億5000万円。建設用地以外の周辺の土地約6200平方メートルも購入し、草花による緩衝緑地として活用する。

 人口約4万2000人の北部5町村には火葬場はなく、住民の約8割が飯田市斎苑、約2割が駒ケ根市の伊南聖苑を利用していた。

 建設地選定をめぐり、2010(平成22)年の突然の白紙決定に伴う混乱で事業は一時、事実上凍結状態となった。組合そのものを解散するという動きもあったが、北部議会は翌年、火葬場建設を目指し組合を存続するという方向で合意。11年4月の統一地方選後、理事者会の構成町村長の一部が入れ替わった新体制のもとで計画は再始動した。

 火葬場建設を主要事業とする「下伊那北部総合事務組合」は09年4月に設置された。紆余曲折があり、12年度の供用開始を目指した当初計画からずれ込んだものの苦節6年でようやく形になった。

 10日の竣工式典は組合関係者や約100人が出席し、テープカットなどで完成を祝う。12日の一般公開は午前の部(10時~正午)と午後の部(1時~3時)がある。問い合わせは北部総合事務組合(電話0265・35・1644)、または五稜の森(電話0265・48・5190)へ。

  

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