官公庁や多くの企業で4日、仕事始めとなり、新年のスタートを切った。飯田市役所の仕事始め式は新型コロナウイルスの感染症対策として規模を縮小し、部課長級ら約70人が出席。佐藤健市長はマニフェストに掲げた「2050年に飯田市を日本一住みたいまちにする」に向けて「礎となる1年にしたい」と述べ、協力を求めた。
えとのうしに触れると、コロナ禍では「歩みは遅くとも、牛のように力強く一歩一歩着実に前に進むことが必要」と指摘。市民の困りごとを一つ一つ解決し、市民の思いを一つ一つ形にしていくことで「日本一住みたいまち」に近づいていくと語った。
1961(昭和36)年の集中豪雨災害「三六災害」の発生から60年の節目に当たり、「地域の災害の歴史を後世に伝えることは今を生きる者の責務」とした上で、地域の防災に対する思いを新たにする機会にしたい意向を示した。
来年度は総合計画中期4年計画の初年度となる。佐藤市長は先月25日に予算編成に向けた基本方針を示し、総合計画に掲げる「目指すまちの姿」を実現するため「新しい取り組みに積極的にチャレンジする」と説明。マニフェストに掲げた事業を中心に基本方針に落とし込み、必要な施策を精査する姿勢を強調した。
◎写真説明:年頭の訓示を述べる佐藤市長