10月の天龍村長選で無投票再選した永嶺誠一村長(58)が11日、初登庁した。拍手で迎える職員ら一人一人に「よろしくお願いします」と声を掛け「ひじタッチ」を交わした。就任式では選挙時に掲げた6つの重点施策に触れながら「職員の皆さんの協力なくして実現することはできない。村のため、一緒になって汗をかいてほしい」と呼び掛けた。
訓示では新型コロナウイルス対策や診療所の医師確保、7月豪雨に伴う災害復旧などへの不安の声をはじめ、子育て支援、産業振興、インフラ整備など多岐にわたる意見、要望を聞いたとし「村民が総じて求めているものは安心感だと感じた」と強調。「1日も早く安定した生活を取り戻すことを求めている。まずは、不安要素を取り除くことに最優先で取り組む」と力を込めた。
また「自治体職員の事務量は増え、限られた人数であっても行政サービスの向上が期待され、その責務は膨らんでいる。大変な環境ではあるが、村民が安心して暮らすことができ、夢や希望が持てる村、小さくともきらりと輝く村、やっぱり天龍村がいいと思える村づくりに、力を貸してほしい」と求めた。
歓迎のあいさつで小林公人副村長は「無投票再選は1期4年間の政策や実績が評価された結果」とし、「人口減少、少子高齢化と村を取り巻く状況は厳しいが、公約の実現に向け職員一丸となって取り組んでいく。持続可能な村づくりのリードをお願いしたい」と話した。
◎写真説明:出迎える職員とタッチを交わす永嶺村長