任期満了(10月27日)に伴う飯田市長選について、南信州新聞社が8日までにまとめた電話世論調査では、「関心ある」の回答が9割近くになった。投票で重視することは「市政の転換」が最も多く、6ポイント差で「公約・政策」が次いだ。現市政の評価は、「評価する」と「ある程度評価する」を合わせると5割を超えた。
関心について86・6%が「ある」と答え、「ない」は4・8%だった。「ある」と回答した人を年齢別にみると、20代以外は8割を超えた。20代は3割にとどまった。
投票で重視することは「市政の転換」が28・7%で最多。「公約・政策」が22・7%、「人柄」が16・7%、「実績・経験」が10・1%で続いた。「市政の継続性」は6・5%、「年齢」は1・4%。「分からない」は13・9%だった。年齢別にみると、80歳以上は「人柄」(26・2%)が最も多く、「公約・政策」(17・7%)、「市政の転換」(13・5%)。40代と50代は同じ傾向で、「市政の転換」と「公約・人柄」が最も多かった。
市政の評価については「評価する」は10・6%、「ある程度評価する」は41・9%。これに対し「あまり評価しない」は30・8%、「評価しない」は4・8%。「何ともいえない」は11・9%だった。
告示まであと1カ月余となった。これまでに現職4期目の牧野光朗氏(59)=無所属、八幡町=と、新人で前副市長の佐藤健氏(52)=無所属、鼎名古熊=の2人が出馬を表明。各派とも選挙戦をにらんで準備を進めており、前哨戦は佳境を迎える。
12年ぶりの選挙戦とあって投票率にも注目が集まる。市民の高まる関心を、いかに投票に結び付けるかも問われそうだ。
電話世論調査はコンピューターで無作為抽出した有権者4770人を対象に実施。約790人から得た回答に取材を加味して分析した。回答を年齢別にみると、60~70代の回答が半数近くとなった。