喬木村はマイナンバーカードの普及率向上や各種申請手続きの簡略化に向けた申請書作成支援システムを導入し、今月末から利用を開始する。マイナンバーカードの情報から、申請書に氏名、生年月日、住所が自動で印字されるため、申請者は手書きが不要となる。村によると同システムの導入は飯田下伊那地域では初めて。
各種の申請手続きで「名前や住所など、何度も手書きしなければならないのが大変」という声を受け、村民の負担軽減を図り、マイナンバーカードの普及率向上へのメリット創出を狙いに導入を決めた。
受付窓口のタブレットで住民票、印鑑証明、税証明などの申請項目を選択し、マイナンバーカード情報の入力、カードの読み取りを行うだけで、申請書類に氏名などが自動印字される。職員が操作をサポートするためスムーズな手続きが可能。パスワードも不要なため、忘れて困るケースもない。
住民窓口課の鞍馬淳課長は「どの書類を使えばいいのか、どこに記入すればいいのかを迷ったり、間違えて書き直したりすることがなくなり、手続きに要する負担の軽減や時間の短縮を図ることができる」と強調。「従来の申請方法にマイナンバーカードを活用した新たな方法を加えることで、住民サービスの向上につなげたい」と話す。
利用開始は月末を予定するものの、「試してみたい方がいれば、気軽に声を掛けてもらいたい」としている。問い合わせは同課(電話0265・33・5124)へ。
◎写真説明:簡単な操作で手書きが不要になる