任期満了(1月26日)に伴う喬木村長選は18日に告示される。これまでに立候補を表明しているのは現職2期目の市瀬直史氏(63)=無所属、阿島=のみ。他に表立った動きはなく、無投票の公算が高まっている。
市瀬氏は昨年10月の後援会役員総会で再選を目指して出馬することを表明。新型コロナウイルスの感染拡大や2020年7月の豪雨災害の影響で想定通り事業が進められなかったことから「中途半端に投げ出すわけにはいかない」と責任を強調した。
コロナ禍で壊れた地域のコミュニティーの再生と、持続可能な村づくりを進める考え。リニア開業と三遠南信道開通を見据えて「高速交通網を生かし、次の世代に託すための環境を整える」とする。
近年、頻発する豪雨災害を踏まえ、災害に強い基盤整備に注力。教育分野では、県内でも先駆的に取り組むICT教育をさらに推進するとともに、保育園から中学校までの一貫した外国語教育にも力を入れ、社会のグローバル化に対応した人材を育成するとしている。
18日は中央社会体育館近くの神社で午前9時に第一声を放ち、村内全域を遊説する。
村議会事務局によると、14日現在、他に届け出書類を持ち帰った派はない。
村長選と同日程で行う村議選再選挙(欠員2)は新人で農業の松村光洋氏(63)=無所属、阿島=のみが出馬の意向を示している。昨年6月の村議選に続き定数割れの可能性も出てきた。
12月13日現在の選挙人名簿登録者数は5121人(男2511人、女2610人)。投開票日は23日。
◎写真説明:喬木村長選のポスター掲示板