任期満了に伴う4月23日投開票の松川町長選で、新人で元町職員の北沢秀公氏(51)=無所属、大島=が15日、町内で記者会見し立候補を正式に表明した。「今ある活動や拠点、住民の力を共有して誇りを育み、生まれ、育ち、住んで良かったと思える町にしていきたい」と決意を語った。
北沢氏は政策の柱に「子育て支援」「仕事づくり」「住まいの確保」の3つを掲げた。子育て支援では「小中学生の減少率が著しい」と指摘し、「乳児支援、保育、学校教育の充実を積極的に進める」とした。
また、町の具体的な課題に上片桐地区の県道バイパス延伸、リニア発生土を活用した福与地区の農地整備、建設計画が進む町福祉拠点施設「元気センター」(仮称)を挙げた。元気センターについては事業費や事業内容などに疑問を呈し、「自分自身で中身をしっかりと確認し疑問を払拭する中で、議会とも協議して現状で良いのか判断したい」とした。
北沢氏は同町出身で、飯田風越高校を卒業後1990年から町役場に勤務。信州まつかわ温泉清流苑の総支配人を12年務めるなどし昨年3月に退職した。
同町長選を巡っては、現職1期目の宮下智博氏(43)=無所属、大島=が近く進退を表明する意向を示している。
◎写真説明:立候補を表明した北沢氏