任期満了に伴う4月18日告示、23日投開票の根羽村長選で、現職3期目の大久保憲一氏(65)=中野=は9日、「住み続けたいと思える村を目指し、再度村づくりの先頭に立ちたい」と4選に向け立候補を表明した。村議会3月定例会の冒頭あいさつで触れ、「村民が村に誇りと自信を持っていきいきと生活し、次世代へつながる村にする」と述べた。
大久保氏は「コロナ禍で社会が大きく変わった」と3期目を振り返り、小中一貫の義務教育学校根羽学園の開校、間伐材から木の糸を作るなどの森林資源の利活用、2021年の人口増加などを実績に挙げた。
4期目に向けては「少子高齢化の中、いかに住み続けられる取り組みを進めるかが重要」と強調。▽安心安全な暮らしの実現▽地域産業のパワーアップ▽人づくり、学びの村づくり▽多様な連携による村づくり―の4つを掲げ、地域資源を活用した環境配慮の新産業創出、保小の連携、矢作川源流地をアピールした多様な関係づくりなどを進める姿勢を示した。
大久保氏は村振興課長などを歴任後、2011年の選挙に立候補し初当選。15年は無投票で再選。前回の19年は新人との一騎打ちで、8割近い得票率で3選を果たした。
村長選を巡ってはほかに表立った動きはない。
◎写真説明:4選出馬を表明する大久保氏