任期満了に伴う阿智村長選が25日に告示される。現職2期目の熊谷秀樹氏(53)=無所属、智里東=は昨年9月、新人で会社役員の熊谷章文氏(70)=無所属、智里西=は同12月に立候補を表明。24年ぶりの選挙戦は現新2氏による争いとなる公算が大きく、現村政の継続か、刷新かを問う選挙となる。
現職の熊谷秀樹氏は「阿智家族」を理念に定住促進を図り、「星ふるさと阿智村」をキャッチコピーに星空観光に注力。3期目に向けてコロナ対策で命と経済を守るとし、阿智ブランドを高め、昼神温泉やわいWai公園などの関連事業でまちづくりの総仕上げをしたいとする。
新人の熊谷章文氏は「危機感がある。村を守りたい」と現村政を否定。農林業の発展を重視し、観光業など全ての業種を含めた全村民参加型の第三セクターをつくるとする。道の駅を設置して商業エリアを拡大。村から町へ発展させ、近隣町村と大きなまちづくりを目指す。
熊谷秀樹氏は東海大学卒で、飯田商工会議所でリニア・三遠南信道推進室長などを歴任。2014年の村長選に初出馬し、無投票で当選。2期目も無投票で再選した。
熊谷章文氏は下伊那農業高校卒で、1級建築士。飯田市内の建築設計事務所の所長を務める。信州平谷温泉ひまわりの湯や道の駅信濃路下條そばの城の設計を手掛けた。
6日現在、同村の選挙人名簿登録者数は5078人(男2422人、女2656人)。