南信州広域連合が導入に向けて検討を進める「ご当地ナンバー」を巡り、21日の飯田市議会全員協議会で、検討経過と住民意向調査の結果について報告があった。岡田倫英議員がご当地ナンバーの効果に絡めてリニア中央新幹線県内駅(上郷飯沼・座光寺)の名称との関連性に言及したのに対し、佐藤健市長は「リニア駅名と切り離すのが広域連合の方針」と明らかにした。
新井信一郎議員の質問に対しても、佐藤市長は「リニアの駅名によって(ご当地ナンバーに表示する地名を)変えることは考えてない」と答えた。
リニア県内駅の名称を巡っては、佐藤市長は過去の整備新幹線を例に「地元から要望を上げることがある」とし、県内駅についても地元として要望する意向を示している。
広域連合の計画によると、表示する地名は「南信州」を基本とし、新たに設置するご当地ナンバー創設推進協議会(仮称)の意見などを踏まえて最終決定する見通し。11月をめどに創設推進協議会を立ち上げ、住民説明会を開催する予定。
導入に関する住民意向調査は「賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせると72・4%に上り、「反対」は10・3%、「どちらかといえば反対」は7・6%。表示する地名は「南信州」が65・1%で最多となり、「飯田」が26・6%で次いだ。