官公庁などが28日、年内の仕事を終えた。飯田市役所の仕事納め式は部課長ら約50人が出席。佐藤健市長は「コロナ禍でもさまざまな課題に取り組み、数年ぶりとなる行事を開催できた1年だった」と振り返った。
獅子舞フェスティバルや風越登山マラソン、三遠南信サミット、丘のまちフェスティバルなどに触れた上で「コロナと共生しながら活動していく街の姿が見えた」とも語った。
5月には複合施設「丘の上結いスクエア」の2、3階に構える公共エリア「ムトスぷらざ」が開設した。市公民館の利用者は昨年を大きく上回り「利用者の年代や取り組む分野も広がり、新しい公民館像が生まれようとしている」と捉えた。
飯田署の建て替えにあわせて併設する南信運転免許センター(仮称)について、10月に県から方針が示され「十年来の課題に大きな一歩を踏み出すことができた」と受け止めた。
今月22日のリニア中央新幹線長野県駅(仮称)の安全祈願・起工式に言及すると「地権者をはじめ地元の理解があって初めてできるものであり、忘れることなく取り組む」と決意を新たにした。
ことしを「コロナ禍を乗り越え日常を取り戻す年」と位置付けたものの、市民活動や経済活動への影響が長引き「昨年末に感じていたコロナ対策への手応えが打ち砕かれるような思いだった」と打ち明ける場面もあった。
職員に向けては「1年を振り返り、新たな年に誠心な気持ちで臨んでほしい」と呼び掛けた。
◎写真説明:市役所の仕事納め式