飯田市と信州大学新学部誘致推進協議会は25日、信州大(本部・松本市)の情報系新学部誘致に向けた機運を高めようと、横断幕(縦1メートル、横7メートル)を市役所前に掲げた。信大のスクールカラーをイメージしたデザインで、「信州大学を飯田下伊那へ! 実現させよう新学部設置」と書かれいる。
飯田下伊那地域には4年制大学がなく、地域の長年の悲願と新学部設置に対する熱い思いを横断幕に込めた。
推進協は官民連携で1月に発足し、これまでに1000を超える企業、団体、個人が趣旨に賛同。総会に向けて準備を進めている。
新学部設置を巡り、推進協の事務局を担う南信州広域連合は地域への新学部設置のメリットを信大側に提示している。メリットとしてリニア中央新幹線の開業や三遠南信道の全通によって首都圏、中京圏、関西圏とのアクセスが向上し「三大都市圏に最も近いキャンパスになる」ことを挙げ、多様性のあるフィールドやデジタル化、情報化に対して伸びしろのある地域性についても強調する。
信大の第4期中期計画によると、設置時期は2025年4月をめどとする。人口動態、地域社会や産業構造の将来予測、新たな教育ニーズの分析結果を踏まえて新学部を含む教育実施体制を整備し、教育プログラムの改編を行うことで社会的な課題解決に当たることができる人材を養成する―とする。
◎写真説明:市役所前に掲げた横断幕