官公庁や多くの企業で4日、仕事始めとなり、新年のスタートを切った。飯田市役所の仕事始め式で佐藤健市長は信大新学部の誘致や文化会館の建て替え、南信運転免許センターの設置、リニア駅周辺整備などの重要課題に触れた上で「足元の課題を一つ一つ解決しながら、重要課題についてもさらに大きく前進させる年に」と訓示した。
仕事始め式には部課長級ら約50人が出席した。
新型コロナウイルスが第8波となる中、佐藤市長はインフルエンザとの同時流行を懸念。感染拡大を最小限に抑え、コロナとの戦いから「コロナとの共生へと舵を切っていく」と述べた。
中心市街地にある市のシンボル「りんご並木」が整備され、今年は70年の節目となる。1947年4月に襲った「飯田の大火」からの復興の象徴で、飯田東中学校の生徒が積み上げたりんご並木の物語は「自分たちのまちを自分たちの手で良くしていこうというムトスの精神そのもの」と指摘した。
「次世代に引き継ぎたい先人からの財産」との思いを重ねると、りんご並木誕生70周年を機に改めて原点に立ち返り「市民とともにリニア時代を見据えたまちづくりを進める」と決意を新たにした。
◎写真説明:訓示を述べる佐藤市長