官公庁や多くの企業で4日、仕事始めとなり、新年のスタートを切った。飯田市役所の仕事始め式で佐藤健市長は「先を読む力」と、状況の変化に迅速に対応する「スピード感」が求められると指摘。2つを心に留めて対応するよう呼び掛け、自身も「先手先手で対応していく」と述べた。
仕事始め式には部課長級ら約100人が出席した。
2022年について、佐藤市長は「コロナ禍を乗り越え、日常を取り戻す年」と位置付ける。コロナ禍を理由に消極的になることなく、「コロナ禍だけど何とかしようと知恵を絞って」と求めた。
今春の飯田お練り祭りや市内各地で行われる御柱祭り、元善光寺の御開帳に触れると、市民が元気を取り戻し、市民活動や経済活動が活発化することに期待を込めた。一方で、「ただ願うだけでなくチャレンジしていくことが大切」といい、信州大が開設を検討している新学部の誘致や文化会館の建て替え、南信運転免許センターの設置、リニア駅周辺整備といった課題を挙げた上で、「積極的に取り組み、形を作っていく」との方針。「新しい成長の礎となる年に」と訓示した。
◎写真説明:訓示を述べる佐藤市長