自動車用ナンバープレートに独自の地名を表示する「ご当地ナンバー」の導入に向け、南信州広域連合は2月28日、2度目の住民意向調査の結果を公表した。表示する地域名を「南信州」とするナンバー導入の賛否を問うもので、導入に「賛成」が68・8%、「反対」が30・3%で未記入が0・9%。調査結果を受けて市町村ごとに導入の是非を判断する。
構成14市町村の16~75歳のうち無作為抽出した2万706人を対象に1月23~2月12日に実施し、8689人が回答した。回答率は42・0%で、昨年8月の前回調査を7・29ポイント上回った。
市町村別にみると、賛成割合は天龍村の81・0%が最多で、平谷村の76・7%、売木村の76・5%が次ぎ、賛成割合が最も低かったのが松川町の62・6%。このほか飯田市は68・4%、高森町は64・4%、阿南町は72・3%、阿智村は72・5%、根羽村は69・7%、下條村は65・0%、泰阜村は67・5%、喬木村は67・1%、豊丘村は73・6%、大鹿村は71・0%。
各市町村で最終的に合意できれば、3月17日の南信州ナンバー創設推進協議会を経て広域連合会議で申請手続きを進めることを確認した後、県を通じて国へ導入を申請する。
調査では図柄入りのナンバープレートに取り入れたいイラストについても聞いた。果物や山、民俗芸能・伝統工芸、川、星、名所・観光に関するものが多く、果物関係ではリンゴ、市田柿、ナシ、ブドウ、サクランボ、ブルーベリーなどが挙がった。
図柄案は4月に公募を開始し、9月に住民投票を実施する予定。11月の決定を目指し、年内をめどに図柄に関する提案書を提出したいとする。
導入が決まった場合、交付開始は2025年5月頃になる見通し。
前回調査だと「賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせると72・4%に上った。「賛成」は50・6%、「どちらかといえば賛成」は21・8%で、「反対」は10・3%、「どちらかといえば反対」は7・6%だった。表示する地名は「南信州」が65・1%で最多となり、「飯田」が26・6%で次いだ。
飯田下伊那地域の500事業者を対象にした調査だと、賛成が60・5%、反対が39・5%。回答率は35・4%だった。