自動車用ナンバープレートに独自の地名を表示する「ご当地ナンバー」導入に向け、南信州広域連合は2度目の意向調査を行う計画で、15日の連合会議で調査方法を確認した。住民と事業所を対象とし、うち住民は構成14市町村の16~75歳の約2万1000人に依頼する。来年1~2月に実施する予定で、市町村は合意の判断材料にする。
意向調査では「南信州ナンバー」導入への賛否を問い、名物や名所、特産品など図柄入りのナンバープレートに取り入れたいイラストについても聞く。
対象は無作為で抽出する。依頼数は母集団との誤差が3%以内になるよう設定し、飯田市が3500人、松川町、高森町、阿南町、阿智村、下條村、喬木村、豊丘村が2000人、平谷村が251人、根羽村が573人、売木村が304人、天龍村が592人、泰阜村が923人、大鹿村が597人。人口2000人未満の村は16~75歳の全住民が対象となる。
依頼文は郵送し、はがき、インターネットのどちらかで回答してもらう。
表示する地名は「南信州」を基本とし、広域連合は南信州ご当地ナンバー創設推進協議会の意見を聞いた上で来年3月に最終決定したいとする。
図柄案については来年4月に公募を開始し、9月の決定を目指す。図柄に関する提案書の提出は来年末を予定する。
導入が決まった場合、交付開始は2025年5月頃になる。
8月に実施した住民意向調査によると、「賛成」「どちからといえば賛成」を合わせると72・4%に上った。「賛成」は50・6%、「どちらかといえば賛成」は21・8%で、「反対」は10・3%、「どちらかといえば反対」は7・6%だった。表示する地名は「南信州」が65・1%で最多となり、「飯田」が26・6%で次いだ。