自動車用ナンバープレートに独自の地名を表示する「ご当地ナンバー」で、南信州広域連合は15日の連合会議で取り組み方針を決めた。表示する地名の候補を7月までに絞り込み、ナンバー導入の是非を含め8月に住民意向調査を実施する予定。本年度内の申請を目指す。
計画によると、9月に表示する地名を内定し、関係の市町村議会に説明する。10月をめどに構成の首長、飯伊自動車協会、南信州観光公社、商工会議所などでナンバー創設推進協議会(仮称)を立ち上げる。
国土交通省は4月、都道府県と市区町村を対象に、ご当地ナンバーの導入地域の新たな募集を発表した。
今回の募集では、導入台数要件として登録車と軽自動車の合計台数を新たに追加した。単独市町村の場合は「登録車が10万台以上」「登録車と軽自動車の合計が17万台以上」、複数市区町村の場合は「登録車が5万台以上」「登録車と軽自動車の合計が8万5000台以上」とした。
申請を行う場合、11月30日までに意向表明書、2023年3月末までに申込書をそれぞれ提出する。構成全市町村の合意を得ることが要件となる。導入が決まった場合、交付開始は25年5月頃になる見通し。
14市町村だと、登録車が計6万9000台で、軽自動車を含めると14万4000台になる。
表示する地名は原則漢字2文字。やむを得ない場合であっても漢字または平仮名で最大4文字。「飯田」「いいだ」は問題なく、「南信州」の表示が適正かどうかの判断は最終的には国の有識者会議で審査される。
ご当地ナンバーを巡っては、06年に南信州広域連合で検討を開始し、基準の見直しを国へ要望。17年の募集では時期尚早と判断した。19年は今後の募集について検討することを確認していた。