県は27日、全県に発出していた県独自の感染警戒レベル4「特別警報Ⅰ」を解除した。南信州圏域(飯田下伊那地域)の感染警戒レベルは1となった。レベル5「特別警戒Ⅱ」の上田市と諏訪市、茅野市は29日で予定通り終了し、30日以降は各圏域の感染警戒レベルに合わせる。
解除後の各圏域ごとの感染警戒レベルは、上田圏域が「4」、長野圏域が「3」。「2」は諏訪、上伊那、松本の3圏域で、「1」が南信州、佐久、木曽、北アルプス、北信の5圏域となった。
感染拡大防止の呼び掛けも変更。正しいマスク着用や換気などの基本的な感染防止対策を厳格に行うよう求める他①密な室内での大人数・長時間の会食を避ける。「信州の安心なお店」を利用する②感染拡大地域への訪問を控える③体調に異変を感じた場合は医療機関に相談する④ワクチン接種を検討し、接種後も感染対策を徹底する―よう呼び掛けた。
県をまたいだ移動を控えるとの表現から、「感染拡大地域などへの訪問」と変えたことに伴い、対象となる感染拡大地域を示した。
同日時点での感染拡大地域は「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の27都道府県と、人口10万人当たりの感染者数が15人以上の奈良県の計28都道府県。
一方、軽症者などへの療養体制確保のため、9月30日までを期間としていた県内5つの宿泊療養施設の運用を12月31日まで延長する。県の宿泊療養施設は、すでに12月末までを期間としていた中信地域第2施設を含め6施設。
9月30日までとしていたテークアウトやテラス営業のための道路占用の許可基準緩和の期間も来年3月31日まで延長する。
また、ブライダル事業者向け支援事業のオンライン説明会を29日に開催する。詳細は県ホームページへ。