来年4月に行われる見通しの県議選まで約半年に迫り、徐々に候補者擁立の動きが出始めてきた。飯田市・下伊那郡区(定数4)でこれまでに立候補を表明しているのは現職の小池清氏(65)=自民党、飯田市下久堅=と新人の早川大地氏(41)=同市箕瀬町=の2氏で、共産党も候補者を擁立する見通し。他の現職3氏は未定、または検討中としている。
現職5期目で自民党の小池氏は8月に立候補を表明。リニア中央新幹線や三遠南信道など新しい高速交通網の整備、信州大学新学部誘致などを挙げ「地域にとって大事な時期。実現のために取り組む」と6選を目指す。
新人の早川氏は9月27日に正式に立候補を表明。「子どもたちに豊かな未来を残したい。県政の若いリーダーとなれるよう挑戦する」と述べた。前回選は無所属だったが今回は自民党公認での出馬を目指す。
現職4期目で会派改革・創造みらいの小島康晴氏(66)=同市高羽町=は、来期の出馬について「未定」とした。
同じく改革・創造みらいで1期目の熊谷元尋氏(65)=高森町吉田=は「後援会と連絡を取りながら検討中」とした。
会派県民クラブ・公明で1期目の川上信彦氏(52)=公明党、平谷村=は「熟慮中。年内のうちには決めたい」としている。
前回選で候補を擁立した共産党は、候補者擁立を模索している。飯伊地区委員会は「現在調整中だが、近く発表できる見通し」としている。
前回2019年は、旧飯田市区(定数3人)と旧下伊那郡区(定数2人)が合区し定数1減の4となり初めての選挙だった。
合区と定数1減による環境の変化に加え、定数の2倍にあたる計8人が立候補し乱戦に。結果は下伊那郡内の新人2人が上位当選を果たし、飯田市内の現職2人が続いた。わずか59票差で当落が分かれた。
投票率は58・89%で、飯田市、下伊那郡とも旧選挙区で行った15年の前々回選を上回った。
◎写真説明:小池清氏(右)と早川大地氏