任期満了に伴う来年1月11日告示、16日投開票の高森町長選まで1カ月を切った。現職1期目の壬生照玄氏(51)=無所属、山吹=は、11月2日の町議会臨時会で「地域人材の育成をこのままうまく継続していくにはもう少し時間が掛かる」と述べ、再選出馬を正式に表明。これまで他に表立った動きはない。
先月末に行われた町選挙管理委員会による立候補予定者説明会には、壬生氏の1派のみが出席。議会事務局によると9日現在、他に書類を持ち帰った派はない。
対立候補の擁立を模索する1派は南信州新聞の取材に対し、「候補者を擁立するかも含めて協議中。早めに結論を出したい」とした。
12月定例会の冒頭で壬生氏は1期4年間を振り返り、地域に愛着を持ち貢献しようとする「地域人材の育成」を柱とした公約について「職員が一丸となって努力し、ほぼ全て事業化し実行することができた」と強調。小中学校のみらい懇談会や中学の地域応援隊をはじめとする町民や地元事業者を巻き込む活動を展開したことで「皆で将来を担う子どもたちを育てようという風潮に変わってきた」と自己評価した。
その上で「主体的にまちづくりに関わろうとする気持ちを持った人が育つ町を目指し、2期目に挑戦したい」と述べた。
壬生氏は大東文化大を卒業後、1994(平成6)年に町職員となり、教育委員会事務局長や経営企画課長などを歴任。2018年の町長選に初出馬し、無投票で当選した。
同町長選は10年以来無投票が続いている。
立候補届け出書類の事前審査は20日午前10時から町役場で行う。