売木村長選と村議選は21日告示され、5日間の選挙戦がスタートした。村長選は午後1時現在で現職1期目の清水秀樹候補(63)=無所属、同村岩倉=と、新人で元村議の鹿島康裕候補(66)=無所属、軒川=の2人が届け出て、前回に続き現職と新人の一騎打ちの選挙戦に突入する見通し。村議選は定数7に対し7人が立候補を届け出た。他に具体的な動きはなく無投票の公算が大きい。
前回、現職との一騎打ちを制して初当選した清水候補は「死に物狂いで走り続けてきた。次の4年でどう実らせるかが課せられた仕事」と訴えた。午前9時から地元の岩倉生活改善センターで出陣式に臨んだ清水候補は「移住者を村に呼び込んだ責任がある。最後まで仕事をさせてもらいたい」と第一声。会場には約60人の支援者が駆け付け、必勝のガンバローで士気を高めると、清水候補は村内全域の遊説に出発。25日まで隔日で遊説を行って支持拡大に努める。
「無投票阻止」を掲げる鹿島候補は同10時すぎに村役場を訪れ、立候補の届け出を終えた。報道陣の取材に対し「これで村民の声が聞こえるようになる」と強調。選挙ポスターは掲示したものの、遊説は行わないとし「小さな村。有権者の皆さんも私の考えは理解してくれると思う」と述べた。都市部の行政とタイアップすることで大型特養の建設実現などを政策に掲げ、「売木村が限界集落に近づいていることに危機感が募っている。人口増加が最大の目的」と述べた。
同村の選挙人名簿登録者数は6月1日現在で503人(男227人、女276人)。