県区選出の元参院議員で自民党参院幹事長を務め、昨年10月26日に亡くなった吉田博美さんの後援会解散式が15日、市内で開かれた。集まった120人が思い出を語り合い、故人をしのんだ。
吉田さんの1周忌を迎え、コロナ禍の生活状況の中、密集を避けるため参加人数を制限するなど感染防止策を講じた上で実施した。
主催者を代表し西南部連合会の伊藤喜平会長があいさつ。中島衛氏や金丸信氏の秘書時代から県議初当選、長野五輪や長野新幹線実現に懸けた情熱、参院議員となり国会の重鎮として活躍した吉田さんを振り返り「まことに残念だが、今日からは心の中の後援会として、ともどもに頑張っていこう」と語った。
宮下一郎衆院議員は「汗はかきます、手柄は人に、責任はとります」の政治信条を貫いた吉田さんの姿を語り「いざという時の底力を学んだ。政治家は、自分を捨てて皆のために尽くさなければいけないと強く感じた」と振り返った。
後藤茂之衆院議員、萩原清自民党県連幹事長、白鳥孝伊那市長、宮嶋広子女性部長も「慈愛に満ちた人柄だった」「政治に関しては火の玉のような情熱にあふれていた」などと懐かしんだ。
妻の吉田洋子さんは、コロナ禍であいさつが遅れたことを詫び、長年にわたる支援に感謝。「主人もきっと喜んでいる。いままで本当にありがとうございました」と語った。
柴田忠昭市連合会長の合図でお茶で献杯。吉田さんの映像を上映し、ともに過ごした日々を振り返った。
◎写真説明:吉田博美さん後援会の解散式