任期満了(来年1月23日)に伴う大鹿村長選の告示まで、あと1カ月に迫った。これまでに立候補を表明しているのは、新人で元村議長の熊谷英俊氏(56)=無所属、鹿塩=のみで、 他に候補擁立の表立った動きはない。現職3期目の柳島貞康氏(69)は、今期限りの引退を表明している。熊谷氏の辞職に伴う村議補選(欠員1)と同日程の選挙となる。
柳島氏は10月29日、「村づくりに一定の目途がついた」と今期限りでの引退を表明した。これを受け、熊谷氏は同日「支援者から村長選出馬要請を受けてきた。皆の期待に応えたい」と立候補を表明した。
12月2日に議員辞職願を提出し、同日付で受理された。後援会を立ち上げ、19日午後7時から鹿塩地区館で総決起集会を開く。
「人材を生かした村づくりに取り組む」と主張。村に関わる内外の力を取り入れる一方、村の魅力を伝えるガイド育成など観光面でも行政のてこ入れを図る考えを示している。
村内で進むリニア中央新幹線の工事については「生活環境、自然環境への負担軽減を求めるとともに、一刻も早く工事が完了するよう協力体制を構築する。それが村民の負担軽減につながる」としている。
熊谷氏は千葉大卒で、鹿塩の温泉旅館「塩湯荘」経営。2003年に村議に初当選し今月まで5期を務めた。12年5月から19年4月まで村議長を務めた。
村長選と村議補選は来年1月12日告示、同17日投開票。立候補予定者説明会は21日、事前審査は28日。