2月に就任した平谷村の西川清海村長は9日、開会した平谷村議会3月定例会に臨み、村政運営への所信を述べた。村民の多様な意見の吸い上げや、子育て・高齢者福祉の推進など公約に掲げた政策に触れ、村議や村職員とともに「訪れたい村」「暮らしたい村」を目指す考えを示した。
公約に掲げたみなみ信州平谷リゾートと信州平谷温泉の経営の在り方を協議する第三者委員会については、立ち上げに向けて先月26日に検討委員会を発足させたと説明。「対話を通じて意見を交換していく。提言機能の発掘と健全経営に向け、協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
検討委は村職員、村議らでつくる。現在は西川村長が信州平谷温泉で働く従業員らから面談方式で聞き取りを行い、会社への要望や問題点の把握に努めている。みなみ信州平谷リゾートのスタッフのヒアリングも順次実施する。夏ごろに温泉、2022年にリゾートの第三者委員会の立ち上げを目指す。また、温泉については経営改善のために4月から副支配人を新設する方針を示した。
子育て支援や教育関係の支援事業では、村単独の補助金の支給を継続。福祉関係では、社協を通じた高齢者への支援の充実を図っていくとした。
村側は任期満了に伴う村教育長の任命に関する人事案1件、総額9億5200万円の来年度一般会計当初予算案など17件を提案した。
◎写真説明:議会で語る西川村長