来年度事業に住民も意見

政治・行政

[ 2020年 2月 7日 金曜日 16時15分 ]

 高森町は7日、来年度一般会計当初予算編成で町長査定の一部を町民に公開した。500以上の事業のうち、新規事業や町民の関心が高い8つの事業を選んで担当課が説明。町長とともに参加した住民が、各事業へ意見を述べた。

 壬生照玄町長の公約の一つとして始まり3年目。予算査定や事業評価に、議会だけでなく町民が直接意見できる機会を設けることで、今後のまちづくりにつなげようと狙う。

 冒頭あいさつで壬生町長は、公開査定の趣旨を「2030年に目指す町の将来像へ向けて、まちづくりプラン初年度の予算をどう位置付けるか。皆さんの意見を聞きながら適正に判断したい」と呼び掛けた。

 査定を公開したのは▽コミュニティ組織育成支援金▽新築補助金▽議会研修費▽公共下水処理場の倍際対策▽コミュニティスクール運営▽中学校「小原ケ丘塾」▽カヌー大会▽福祉事業全般―の8事業。査定の様子を町ケーブルテレビやネットで生中継した。

 このうち、町民税の1%を財源に町民の主体的な活動を支援する「コミュニティ組織育成支援金」は、制度拡充と改善を図る。各団体に活動費として交付する支援金の上限を10万円に倍増し、状況によって異なっていた構成員に支給する支援金の単価を1人2000円に統一した。

 また、対象外だった区や自治会が活用できる「地区主体型」や、収益を得ながら活動できる「みんなで経営型」を新設。住民主体で地域課題の解決を後押しする。

 町民からは「申請手続きが簡素で使いやすい制度にしてほしい」などの意見が寄せられた。予算案は来月初旬に公表。3月定例会の議会審査を経て4月から執行する。

 初めて公開査定に参加した男性(71)は「普通なら立場のある人でないと町の事業に関われない。一般町民に意見を言う機会があるのは良いことだ」と話していた。

◎写真説明:町民に一般公開した予算査定

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

Sponsored Link

     

最近の記事

【喬木村】初の集合型村営住宅・クラソ喬木の竣工式を開く 若者世代呼び込み活力へ

3月25日土曜日14:40

【飯田市】追手町の飯田城桜丸御門が開門 夫婦桜も見頃、4月6日には新入生が通り抜け

3月25日土曜日14:27

【飯田市】JAみなみ信州担い手就農研修制度の修了式 4期生4人が独立就農へ

3月24日金曜日15:21

【高森町】みつば保育園、民営化に伴う閉園式「多くの子どもたちを見守り、育ててくれた」

3月24日金曜日15:26

【飯田市・下伊那】統一地方選前半・県議選告示まで残り1週間 候補6人が激戦を繰り広げる

3月23日木曜日15:14

【飯田市】「大宮通り桜並木」のソメイヨシノ、昨年より8日早い開花宣言

3月23日木曜日15:08

【飯田市】ツアー・オブ・ジャパンのプレイベントとなる自転車レース「信州飯田クロスレース」開催

3月22日水曜日15:57

【飯田市】飯田市公民館が本年度の高校生講座「東北スタディツアー」の報告会

3月22日水曜日15:31

グリムスパンキー ニュース 2023.03.19.

3月21日火曜日20:19

【飯田市】天龍峡のソメイヨシノが開花 4月に「名勝天龍峡温泉 天龍峡花祭り」も開催

3月21日火曜日13:13

【阿智村】満蒙記念館展示会にあわせ作者の王希奇さんと加藤登紀子さん対談「引き揚げ者の物語感じて」

3月21日火曜日13:40

【阿智村】満蒙開拓平和記念館で「一九四六」展示会 引き揚げ者の姿を描いた全長20メートルの巨大絵画

3月21日火曜日13:59

【高森町】吉田神社で春季祈年祭 4年ぶり獅子舞など伝統芸能を奉納

3月20日月曜日15:18

【下伊那】松川町・阿智村・下條村による「合同人財育成事業」の住民研修講座発表会

3月20日月曜日15:45

【飯田市・下伊那】広域連合がご当地ナンバー「南信州」導入申請へ

3月18日土曜日13:37




南信州新聞の購読はこちら

記事の検索はこちらから






印刷について

出版物について

工場見学について

公式Twitter

公式フェイスブック

RSS




南信州飯田観光ガイド2023春夏

三遠南信biz

南信州企業ナビ

グリムスパンキーニュース

南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞