4月の松川町長選で初当選した宮下智博町長は6日、開会した町議会6月定例会で目指す町のビジョンに「いっしょに育てよう一人一人が輝く笑顔あふれるまち」と掲げ所信を表明した。
掲げたビジョンは、第5次総合計画で提案されたもの。宮下町長自身が総合計画策定に深く関わり、議論を重ねて作り上げた。多様化するニーズに対応するためには住民の力が必要だとし「一緒に考え、共に育っていきたい」と語った。
また「『若輩者』がかじ取りすることでトップダウンのみで画一的に進んでいく危険性は少なくなった。役場内だけでなく、町内全ての方がそれぞれの立場で輝き始めたとき、本当に素晴らしい松川町が見えてくる」と語り「笑顔あふれる町を私の言動で示したい」と訴えた。
同議会へ町側は1億3090万円を追加し総額を62億8090万円にする一般会計補正予算案など6議案を上程。専門職大学と専門職短期大学の制度化に伴う条例改正案2件を原案通り可決した。
一般会計補正予算は、10月から生田で実証運行を予定するデマンドバスの費用に134万円、生田の梅松苑の改修とシャワー棟整備に987万円を計上した。また、地域おこし協力隊や農業次世代人材投資事業などの制度を活用し新規就農を支援する事業の初年度分経費444万円などを盛った。
◎写真説明:あいさつする宮下町長