任期満了(2月10日)に伴う阿智村長選が26日に告示される。立候補を表明しているのは現職のみ。ほかに表立った動きはなく、無投票が濃厚となっている。
現職で4選を目指す岡庭一雄氏(67)=無所属、駒場=は昨年12月の村議会定例会で「地域経済の停滞や、少子高齢化を乗り越えて進まなくては阿智村の未来はない。住民主体の行政をさらに発展させ、住民力によって困難を乗り越えるため、さらなる協力を」と立候補を正式に表明した。
3期目を終えるにあたり、早い時期からバトンを渡せる次の世代の台頭に期待しながら動向を見守ってきたが、具体的な動きがないことから出馬を決意。「サステナブル(持続可能)な地域の基盤をつくること」(岡庭氏)を目標とした。
最優先課題に挙げるのは「過去12年で一番足りなかった」と認める人材育成。具体的には、自治組織や有志でつくる「村づくり委員会」などの協働と、観光・農業の担い手を育む仕組みづくりに力を注ぐ考え。併せて学習の場の創設と「全村博物館構想」を実現させることにより「住民の誇りを高める」としている。
告示日は午前9時から、駒場の「ショッピングタウン・ピア」前で開く出陣式後に第一声を放ち、遊説後の午後6時からJAみなみ信州阿智支所で事務所開きを行う。