任期満了に伴う下條村長選は7日に告示され、現職1期目の金田憲治候補(73)=無所属、北又=が届け出た。午後1時現在までに他の届け出はなく、書類を持ち帰った派もないため、金田候補の無投票再選が濃厚となっている。選挙戦となった場合の投開票は12日。無投票となれば2012年以来8年ぶり。
金田候補は午前8時40分から、前回選時と同じく地元の北又公民館前で出陣式に臨んだ。
激しく雨が降る中で駆け付けた支持者に対し「大きな力になる」と感謝。「下條村らしさを守りながら新しい時代を創り、次世代につないでいく」と第一声を放ち、選挙カーに乗り込むと村内全域を遊説した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2期目に向けた政策や思いを村民に伝える機会を十分に設けることができなかったことから、この日は精力的に活動。村内20カ所で演説を行い、新型コロナへの対応や災害に強い環境整備、地域資源を活かしたブランド化の推進、リニア埋立事業とその利活用などの政策を訴えた。
6期務めた伊藤喜平氏の引退を受けた16年の前回選は、新人2人が立候補。8年ぶりの選挙戦となり、金田氏が初当選した。投票率は84・68%だった。
7月6日現在の選挙人名簿登録者数は3079人(男1500人、女1579人)。
◎写真説明:雨の中気勢を上げる支持者