継続か刷新か市民判断へ

政治・行政

[ 2020年 10月 16日 金曜日 14時59分 ]

 飯田市長選はあす18日に投票が行われ、即日開票される。届け出順に、新人で前副市長の佐藤健氏(52)=無所属、鼎名古熊=と現職4期目の牧野光朗氏(59)=無所属、八幡町=、新人で会社役員の熊谷章文氏(68)=無所属、阿智村智里=の3人が立候補し、最終盤の選挙戦を展開。4期16年にわたる牧野市政の是非を市民が判断する。

 佐藤氏は30年後の2050年に「飯田を日本一住みたいまちにする」と主張。道筋として14項目の政策から成る「新・環境文化都市」創造プランを作り、「子や孫の世代に希望の持てる未来をバトンタッチする責任がある」と訴えている。同じ総務省出身として、阿部守一知事との接点も強調する。

 「国の方を向いて市政をするのか、市民の方を向いてしっかり声を聞くのか」。今回の選挙はどこを向いて市政運営する人を選ぶ選挙と語り、現職を意識した。14日夜に上郷地区で開かれた個人演説会では、リニア関連の整備計画に言及。政治姿勢の対話と現場主義を強調し「移転をお願いする人ともう一度膝を突き合わせ、『やむを得ない』と言ってもらえるまで話しをする」と約束した。

 牧野氏は菅義偉首相を含め、4期16年の中で培った人脈をアピール。一方で危機感を表し、「選挙の結果次第では、これまでつくってきた絆が全て断ち切られるかもしれない」とも。第一声でも触れ「どうしても勝たなければならない」。そう声を張り上げると、両膝を地面に付けて頭を下げた。

 街頭や個人演説では牧野市政を「牧野銀行」と例え、「信頼を預けてもらい、預かった信頼を政策として返してきた」と振り返った。ただコロナ禍の現状は「相場は乱高下し、100年に一度の大荒れ状態」と表現。その上で今回の選挙は「金利は低いけどこつこつ積み上げてきたものを満期を前に壊し、預け替えるかどうかの選択」と語り、もう一度信頼を牧野銀行に預けてほしいと訴えた。

 熊谷氏は告示日に事務所前の街頭で第一声を行ったほかは選挙期間を通して遊説や演説会はしない意向。他の候補とは一線を画し、主張は自身のブログや動画投稿サイト「ユーチューブ」などを通じて発信している。

 政策には市役所の改革、林業と農業の基幹産業化、入札制度改革などを掲げた。林業や農業が持続可能な産業になるようにと願い、市役所の改革については「職員が働きやすい環境を作るのも市長の役目」と主張。入札制度は「指名競争入札から一般競争入札にすべき」と訴える。また第一声では都道府県を道や州に再編する道州制に言及すると「理想的な国づくり」。首都機能を分散する必要性を語り、リニア中央新幹線に絡め「リニアはそのきっかけになる」とみた。

 10日現在の有権者数は8万2546人(男3万9447人、女4万3099人)。うち18歳が1014人(男481人、女533人)、19歳が953人(男449人、女504人)。

  

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