豊丘村議会(下平豊久議長)は4日、下平喜隆村長に抗議文を提出した。5月9日の村議会臨時会の冒頭あいさつを受けたもの。「議会活動の分野に大きく踏み込んだ内容であり到底看過できない」として発言の撤回と謝罪を求めた。
抗議文には、全議員が署名した。議員定数削減案否決と議会改革についての言及を問題視。「改選後初議会の冒頭発言としては極めて不適切」として厳重に抗議した。
下平議長と松下亨副議長が村長室を訪れて提出した。
下平村長は「冒頭あいさつ以外に発言の機会がない。普通の選挙ならば一言も言う必要がなかった」と述べた。
村長は定数削減案が否決され提出側の議員が引退したこと、村議選に欠員を補う形で届け出た議員がいたこと、選挙活動をしていない議員が議会内で大量の票を獲得して議長に選ばれたことに言及。「疑問に感じる村民が多い。説明責任を果たして」と訴えた。
松下副議長は定数削減案について、村民との語る会の意見を受けて熟慮した上で否決に至ったと説明。村議選には「立候補の形は議員それぞれの思いがある」とし、「説明責任は各議員の責務だ」と理解を求めた。
下平議長は「私に対しての批判。引退を表明したが、欠員がある時は別の対応をすると約束した。議長選で事前の工作などしていない」とし、「明日(5日)の定例会で、前回同様に議会に対して発言することを認めない」として村長あいさつの中止、議会休会や審議拒否も示唆した。
◎写真説明:豊丘村議会が抗議文を提出