阿智村伍和の運動公園わいwai周辺の整備計画について協議する運動公園検討委員会の初会合が13日夜、村コミュニティ館で開かれた。冒頭のあいさつで熊谷秀樹村長は8年後のリニア中央新幹線や三遠南信自動車道開通を見据え、「まちづくりの観点から村が発展するよう計画を立てていきたい」とし、出席した委員らに活発な議論を呼び掛けた。村は12月をめどに意見を取りまとめてもらう方針で、10月には住民との意見交換会を開催する。
村づくりの方向性とその実現のための指針である「第6次総合計画」を進める中で、村民からの声を受けて検討をスタート。本年度に諮問機関として、公園を管理する公民館や利用するスポーツ団体関係者、子育て世代、一般公募者などでつくる検討委を設置した。
検討の対象となるエリアは、現在の運動公園敷地約2万4000平方メートルに加え、会地浄化センター南側の河川敷約6700平方メートルと、中部電力駒場水力発電所南西側の阿知川堆積土置き場約1万4000平方メートル。検討委では今後、公園周辺の駐車場問題や、利用したい施設、満蒙開拓平和記念館との連携などを軸に議論を進め、必要に応じて視察なども行う。
13日の会合では正副委員長を選任。さまざま立場で公園に関わる委員らが、現在の公園への不満点や追加してほしい設備や機能について意見を出し合った。
委員からはグラウンドの水はけの悪さや駐車場不足への不満の他、防災拠点としての活用を求める意見が多数上がった。小さな子どもを持つ親や保育園の関係者からは「遊具のある芝生エリアとグラウンドの間に駐車場があり、さえぎる柵などもない」「芝生エリアには木陰がなく夏は遊べない」など危険性を指摘する声もあった。
会長に選任された村体育協会の園原健志理事長は「楽しい夢を描いていけるような公園ができるよう、協議を進めていきたい」と話していた。
◎写真説明:運動公園検討委員会の第1回会合