任期満了(5月10日)に伴い4月19日告示、24日投開票の日程で行われる阿南町長選を巡り、新人で町議の石田仁志氏(64)=無所属、北條=が17日、出馬を正式表明した。「職員との面談をはじめ、地域懇談会や車座集会などの実施により、職員とも町民ともコミュニケーションの取れる、開かれた町づくりを目指す」と力を込めた。
出馬を決めた理由について石田氏は、「町出身者でつくる『関東ふるさと阿南会』を通じて町との関わりを持つ中で、大好きな町のため役に立ちたいと議員になったが、思いを形にすることができずもどかしさを感じていた。町の先頭に立ち、少子高齢化や人口減少などの課題に取り組んでいきたい」と語った。
人口減少対策として、移住、定住の促進に力を入れる考え。移住希望者向け「お試し住宅」の導入や地域おこし協力隊の活用、自然や伝統文化・芸能、温泉といった観光資源の積極的な情報発信などを目指す。「町の将来ビジョンを職員、町民としっかり共有しさまざまな角度から物事を考え、『ワンチーム阿南』で活性化につなげていく」とした。
石田氏は同町出身で阿南高、法政大を卒業後、会社員を経て神奈川県を拠点に小売業を起業。2019年に帰郷して同年4月の町議選に出馬し、初当選した。
◎写真説明:出馬を表明した石田氏