2040年、14万人の実現へ 飯伊の人口ビジョンとふるさと創生1

連載

[ 2016年 11月 12日 土曜日 13時32分 ]

飯伊14市町村の人口ビジョン

 リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開業・開通を見据え、飯田下伊那地域では多様な主体が、さまざまな観点から地域戦略を検討している。いくつもの将来像が描かれてきたが、それらを実行する原動力となるのがヒトだ。人口減に歯止めをかけ、持続性をどう高めるかが課題。国の地方創生に絡み、14市町村が昨年からことしにかけて「総合戦略」と「人口ビジョン」を策定した。飯伊が描く将来の人口像と、実現に向けた戦略を追う。

 総務省が10月26日に発表した国勢調査の確定値。1920年の調査開始以来、日本の人口が初めて減少に転じて話題となったが、この問題で飯田下伊那は全国の先進地といえる。

 14市町村の総人口は5年前から7304人減り、16万2200人になった。全体の減少率は4・3%だが、17・6%の天龍村、14・1%の根羽村など6村で10%を超えた。

 一方、国の「地方創生」に係る地域版総合戦略の策定が各自治体で進み、飯伊の市町村もそれぞれの「人口ビジョン」を打ち出し、将来の地域社会を支える人口規模について目標値を定めた。

 南信州新聞社は、いまから23年後、リニア開業(2027年)から13年後となる「2040年」に注目し、各自治体の目標値(表)をまとめた。

 14市町村の人口ビジョンを合算すると、飯伊の人口想定は14万7143人で、現状に対しては1万5057人減となる。

 減少の予測とはいえ、50年以降の維持を目指す平谷村を除く13市町村が、国立社会保障人口問題研究所が2013年に試算した人口推計値より大きな数を設定し、14市町村全体では1万9517人多くなっている。

 何の手も打たなければ社人研が試算する12万7626人まで減るが、「何とか14万人台に食い止めよう」という、地域の意思の表れだ。

 実現に向けた各自治体の戦略は、規模に応じてそれぞれの顔や個性を持つ。しかし、定住者を増やす前提として、交流人口の拡大を挙げている点で共通している。リニア時代の到来に先駆け、いかに地域の魅力を高め、また外に発信してヒトを呼び込むかが鍵となる。

 「2040年、人口14万人」を達成するため、具体的な動きも始まっている。(全5回、続きは新聞紙面をお読み下さい)

  

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