ギニアが最高位の勲章授与 飯田出身の故本島さん 国土基本図を作成

社会

[ 2017年 10月 26日 木曜日 15時26分 ]

大使公邸で開かれた授与式

 日本が1977(昭和52)年から実施した技術協力事業「ギニア国地図作成事業」で同国の国土基本図を作成し、2014年1月に88歳で他界した飯田市鼎出身の測量技師、本島建三さんに同国最高位の「コラティエ勲章」が贈られた。12日に都内の駐日ギニア大使公邸で授与式があり、妻の喜代子さん=埼玉県=ら親族11人が出席した。

 本島さんは旧鼎村出身。下伊那農学校(現下伊那農業高校)を卒業後、旧朝鮮の土木技術員養成所で学び、測量士となった。

 甥で伊那市在住の本島和人さん(68)によると、満州で終戦を迎え、シベリア抑留を経て1949年に帰国。その後測量会社に入り、飯田大火後の測量にも携わったという。

 ギニアのプロジェクトには国際航業の測量部長として参加。団長として延べ100人を超える日本人測量士を指揮した。過酷な環境や異文化間の困難を乗り越え、5年間をかけて国家基準点網を完成。同国の国土地理院創設にも尽力した。事業は82年に完了した。

 授与式には堀井巌外務大臣政務官や同省の職員、JICAの関係者、日本ギニア交流協会のオスマン・サンコンさんらが参加。センクン・シラ大使が喜代子さんに勲章を手渡し、「本島さんは強い信念と粘り、意志を持って仕事を進められ、ギニアに生涯の遺産を残された。この遺産は次世代にわたり何十年も受け継がれていく」とたたえた。

 遺族を代表し、長女の嶋中恵子さんが謝辞。「プロジェクトを成し遂げられたのは、強い使命感があったからこそ」と述べた。

 本島さんの功績は複数のテレビ番組などでも取り上げられ、ギニアのみならず、国内でも知られるようになった。

 授与式に同席した甥の和人さんは「叔父は一途に仕事に打ち込みながらも、ひょうひょうとしたところがあった。そうした人柄が、国柄の異なる現地との交渉でも生かされたのではと思う。受章は大変うれしかった。古里の飯田の皆さんにも知っていただくことができたら」と話していた。

(写真提供=本島和人さん)

  

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