県警交通機動隊飯田分駐隊(長坂善晴隊長)=高森町下市田=が、長野市で開かれた「県白バイ運転競技大会」で団体初優勝を飾った。交通機動隊発足50周年、飯田分駐として発足1年目の快挙で、前身の伊那分駐時代を合わせても団体優勝は初めて。隊員たちは「節目の年に結果を出せてうれしい」と喜びを語っている。
職務遂行と安全走行のため技術向上を図るとともに、隊員の士気高揚と連帯感確立を目的に開き、37回目。飯田のほか長野や上田、松本、諏訪など県内の7分駐隊から、若手を中心に計27人が出場した。
2日間にわたる大会では、トライアルバイクで岩などの障害物を乗り越える「トライアル走行」と、8の字や幅30センチ、長さ15メートルの一本橋を走る「バランス走行」、指定されたコースを速く正確に走る「スラローム走行」の3種目で、速さや正確さを競った。
団体では、各分駐の代表3人の成績で順位が決まる。飯田分駐からは24歳と25歳の若手隊員3人が出場。長野分駐にリードを許して迎えた最後の「スラローム走行」では正確な走行を心がけ、わずか0・6秒差で逆転優勝を果たした。
1カ月ほど前からは勤務前や休日にも練習を重ね、大会のために訓練を積んできた。隊員たちは「毎日訓練して、優勝という結果を出せてうれしい」、「50周年記念大会と、飯田分駐創設の節目の年に名前を残すことができて良かった」、「皆で頑張って、皆で優勝できて良かった」と初優勝を喜んだ。
長坂隊長(42)は「節目の年にどうしても優勝したいと、気持ちを一つに臨めたことが良かった。士気の高揚にもつながり、よりいっそう団結できたのでは。技術を過信することなく管内の事故防止に努めたい」と話していた。