新しい園芸品種に認定 森田さん申請の「思伊出桜」

社会

[ 2018年 7月 13日 金曜日 15時57分 ]

花弁が多いのが特徴

 日本花の会(事務局・東京)はこのほど、南信州日本花の会代表で桜の名所づくりアドバイザーの森田和市さん(80)=飯田市龍江=が申請した桜を新しい園芸品種と認定した。母樹の思川桜より花びらが多く、森田さんは「思伊出桜(おもいでざくら)」と命名。接ぎ木をして増やし、桜の名所づくりに役立てたい考えだ。

 森田さんは1996年に市内の公園に植えられていた思川桜の果実を20粒ほど採り、まいたところ5本が育った。うち1本は通常6~10枚の花びらが15枚から21枚と多く、思川より鑑賞性が高いことから自宅の敷地内で育ててきた。

 園芸品種の認定は知人の勧めもあって申請し、専門家による98項目にわたる特性調査を経て、森田さんの80歳の誕生日(6月18日)に正式認定された。

 原木は樹齢20年、樹高6・5メートル、幹周85センチ。4月中旬に咲き、花は「桜らしい紅色」(森田さん)。花びらが多いため、見栄えがすることが主な特徴となっている。

 呼称は自身で決め、母種の思川の「思」と「伊那谷から出た桜」という意味合いを組み合わせた。

 森田さんは「確率は非常に低く、20粒からたまたま1つ出たのはラッキーとしか言いようがない。鑑賞性が高く、皆さんが喜んでくれるこの木を後世に残したい」と話している。

 日本花の会の桜認定制度は2年ほど前から始まり、これまでに思伊出桜を含めて13本を新しい園芸品種と認めた。

 同会は制度化以前にも、森田さんが調査を依頼した「正永寺桜」「里原」「麻績の里舞台桜」を新しい桜の品種と判定している。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

Sponsored Link

     

最近の記事

【飯田市】JAみなみ信州担い手就農研修制度の修了式 4期生4人が独立就農へ

3月24日金曜日15:21

【高森町】みつば保育園、民営化に伴う閉園式「多くの子どもたちを見守り、育ててくれた」

3月24日金曜日15:26

【飯田市・下伊那】統一地方選前半・県議選告示まで残り1週間 候補6人が激戦を繰り広げる

3月23日木曜日15:14

【飯田市】「大宮通り桜並木」のソメイヨシノ、昨年より8日早い開花宣言

3月23日木曜日15:08

【飯田市】ツアー・オブ・ジャパンのプレイベントとなる自転車レース「信州飯田クロスレース」開催

3月22日水曜日15:57

【飯田市】飯田市公民館が本年度の高校生講座「東北スタディツアー」の報告会

3月22日水曜日15:31

グリムスパンキー ニュース 2023.03.19.

3月21日火曜日20:19

【飯田市】天龍峡のソメイヨシノが開花 4月に「名勝天龍峡温泉 天龍峡花祭り」も開催

3月21日火曜日13:13

【阿智村】満蒙記念館展示会にあわせ作者の王希奇さんと加藤登紀子さん対談「引き揚げ者の物語感じて」

3月21日火曜日13:40

【阿智村】満蒙開拓平和記念館で「一九四六」展示会 引き揚げ者の姿を描いた全長20メートルの巨大絵画

3月21日火曜日13:59

【高森町】吉田神社で春季祈年祭 4年ぶり獅子舞など伝統芸能を奉納

3月20日月曜日15:18

【下伊那】松川町・阿智村・下條村による「合同人財育成事業」の住民研修講座発表会

3月20日月曜日15:45

【飯田市・下伊那】広域連合がご当地ナンバー「南信州」導入申請へ

3月18日土曜日13:37

【飯田市】リニア中央新幹線「風越山トンネル上郷工区」に関する説明会

3月18日土曜日13:24

【飯田市・下伊那】信州大学新学部誘致推進協議会が会津若松市を視察

3月17日金曜日16:41




南信州新聞の購読はこちら

記事の検索はこちらから






印刷について

出版物について

工場見学について

公式Twitter

公式フェイスブック

RSS




南信州飯田観光ガイド2023春夏

三遠南信biz

南信州企業ナビ

グリムスパンキーニュース

南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞