松川町大島に小水力発電システム完成

社会

[ 2013年 7月 27日 土曜日 8時08分 ]

 松川町大島の町温泉施設「清流苑」近くに水車型の小水力発電システム「ほたるの里水車型水力発電所」が完成し、町は26日、通電式を現地で開いた。自然エネルギーの活用を町民らにPRし、節電意識を高める狙い。豊富な水源を生かした小水力発電の利用促進にもつなげる。関係者が集まり、完成を祝った。

 近くを流れる片桐松川から引き込む幅2メートルの水路に、小水力発電システムを設置した。直径約2メートル、幅40センチの鉄製の水車を回すことで発電機を稼働させる。出力は平均200から250ワットで、最大300ワット。使用水量は毎秒69リットル。水車はおよそ1分間に20回転する。水車の脇に発電機と増速機を備える。

 町環境水道課によると、昼間はバッテリーを付けて蓄電し、夜間に周辺にある街路灯や小水力発電をPRする看板の照明などに活用する。事業費として町は本年度一般会計当初予算に300万円を計上した。

 通電式には深津徹町長や町議、国土交通省天竜川上流河川事務所長らが出席。深津町長は「紆余(うよ)曲折あったが、ようやく完成にこぎ付いた」などと述べ、自然エネルギーの広がりに期待した。

 町は地球温暖化対策の一環で、再生可能エネルギーの活用事業に力を入れる。1999(平成11)年から住宅用太陽光発電施設の設置を補助する他、太陽光発電を利用した売電事業の導入に向けた検討も進める。2014年度の開園を目指す名子統合保育園には、風力発電による街路灯を設置する計画もある。

 このうち売電事業は、小中学校や保育園、浄化センターなど9カ所を候補地として選び今後、絞り込む予定。屋根などに太陽光パネルを備え全量を売電する。

 太陽光をはじめとした再生可能エネルギーは、昨年7月からの固定価格買い取り制度導入で設備数が増加の一途となっている。太陽光を利用した大規模な売電には日照条件の良い、まとまった土地の確保が必要という点に着目。深津町長は町が管理する土地や公共施設の有効活用にもつながると意欲を見せる。売電の収益性にも注目し、余剰金を町の子育て支援などに充てたいとしている。

  

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