2011年分所得税の確定申告の受け付けが16日、全国の税務署で一斉に始まった。自書申告の窓口のほか、インターネットを使ったe―Tax(国税電子申告・納税システム)のコーナーを設けた飯田税務署では、牧野光朗飯田市長が電子申告を行い、納期内納入を呼び掛けた。受け付けは3月15日まで。
e―Taxは、インターネットにつながるパソコンがあれば、自宅からでも国税に関する申告や納税、申請・届出などの手続きができるシステム。利用するには事前登録が必要で、登録には住基カードと、カードを読み取る専用機器が必要だが、本人の電子署名と電子証明書を併せて送信した場合、11年分の場合は最大4000円(1回限り・12年分は最大3000円)の税額が控除される。
牧野市長が電子申告をするのは今回が5年目。手馴れた様子でパソコンを操作し、5分程で済ませた。「e―Taxは本当に手軽。自宅からも申告ができるので、ぜひ試してほしい」とアピールし、「税金をいただくことで国、県、市町村はそれぞれの機能を果たせる。3月15日までに納税をきちんとしていただきたい」と呼び掛けていた。
飯田税務署はことしも庁舎内に18台のパソコンを設置し、職員らが使用方法を説明しながらe―Taxの利用促進を図る。
確定申告の受け付けは3月15日まで。同署では高羽合同庁舎4階でe―Taxのほか、従来の自書申告も受け付けている。同署管内の飯伊では毎年、およそ3万人が申告をしている。
問い合わせは飯田税務署(電話0265・22・1167)へ。