阿智村春日の工業団地にKOA工場建設決まる

社会

[ 2011年 2月 3日 木曜日 9時19分 ]

 阿智村春日の七久里工業団地内に工場用地を取得していた電子部品メーカーのKOA(向山孝一社長、本社=上伊那郡箕輪町、本店=伊那市)は2日、新工場の建設に着手すると発表した。10月に着工し、来年8月の竣工(しゅんこう)予定。同社が国内工場を新たに設けるのは、1992年に完成した「匠の里」(飯田市桐林)以来20年ぶりとなる。

 KOAは春日にある現阿智工場(約2314平方メートル)の敷地貸借期限が2013年7月に迫り、築40年を過ぎて老朽化が目立つことから、08年9月に七久里工業団地(総面積約3万7700平方メートル)の2万8600平方メートルを取得。機能移転と生産拠点の再編による生産性、収益性の向上を図る計画だったが、リーマンショックを発端とする世界同時不況の影響により、着工を見合わせていた。

 新工場の延床面積は現工場の3倍以上にあたる約7400平方メートルとしており、生産設備と移設費、土地取得費を除く投資額は23億円程度を予定。従業員は現阿智工場で働く120人の一部を配置転換した100人以上となる見込みで、電子回路に必要な「角型チップ抵抗器」を国内向けに製造する。

 角型チップ抵抗器は家電や携帯電話、デジタルカメラ、オーディオ、自動車などさまざまな製品に使われている部品で、近年はハイブリッドカーや電気自動車の生産増に伴い、特に車載用の需要が伸びている。

 同社の経営管理イニシアティブ総務センターは「第一の目的は機能移転。“適地適産”という従来からの姿勢に沿い、海外向けは海外で、国内向けは国内で生産していく。3月期の連結業績に与える影響は軽微」としている。

 阿智村役場で向山社長と懇談した岡庭一雄村長は「懸案だった計画がいよいよ具体化し、大変ありがたい。景観にマッチし、環境に配慮した工場にしたいという話をうかがった。なるべく早く操業できるよう、村としても協力していきたい」と話した。

  

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