飯伊で新種の茶害虫「チャトゲコナジラミ」を確認

社会

[ 2012年 10月 22日 月曜日 16時15分 ]

 県病害虫防除所はこのほど、茶葉に寄生して葉や枝を枯らす病害虫の「チャトゲコナジラミ」が県内で初めて、飯田市南信濃の茶園で確認されたとして、病害虫発生予察特殊報を出した。この茶園を含め、飯田下伊那や木曽地域の茶園19カ所を調べたところ、11カ所で発生を確認。ただし、大量発生はなく、同防除所は「まずは茶園の様子を確認してもらい、発見時は県下伊那農業改良普及センターに相談してほしい」と呼び掛けている。

 同防除所によると、チャトゲコナジラミの成虫は体長1~1・3ミリほどの紫褐色で、新芽に群生し、幼虫は下部の葉の裏側に寄生する。幼虫の排泄物を栄養にして葉の表面にカビがすすのように繁殖。光合成を妨げ、葉や枝を枯らす。成虫も新芽の汁を吸う。

 南信濃の最初の発見は9月中旬。茶園を訪れた同センターの職員が、うねの一角で見慣れない虫に気付いた。報告を受け、同防除所が静岡県の野菜茶葉研究所・金谷支場に鑑定を依頼したところ、チャトゲコナジラミと判明した。

 同防除所は10月上旬にかけて、このほかの飯伊と木曽地域の茶園も調査。これまでに計19カ所のうち、飯田市の南信濃と上村、阿南町、泰阜村など飯伊8カ所を含む11カ所で発生を確認したが、いずれも小規模だったという。

 チャトゲコナジラミは国内では2004年に京都府で見つかって以降、今回の長野を含め全国の24都府県で生息が確認された。

 農水省は発生状況に応じた防除マニュアルを作成しており、同防除所の南島誠次長は「過度に不安視せず、まずは所有する茶畑の様子を定期的に観察、確認してほしい」と指摘。発見した場合は県下伊那農業改良普及センター(電話0265・53・0463)への相談を呼び掛けている。

  

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