2015年春の採用に向けた会社説明会の解禁を受け、飯田職業安定協会(会長・柴田忠昭飯田商工会議所会頭)は24日、飯田市育良町のシルクプラザで「南信州・飯田ふるさと企業説明会」を開いた。2015年3月と2014年3月卒業予定の大学生、短大生、専門学校生、3年以内の既卒者が対象。地元企業38社が面談のテーブルを並べ、学生たちに事業内容や採用計画などを個別に説明した。
就職活動の本格化を前に、企業、学生の双方に備えてもらおうと同協会が7年前から開いている。
これまでは2月に開いてきたが、戦線の早期化を受け、ことしは来年2月に加え、初めて「12月開催」も企画。長引く経済低迷を踏まえ、昨年に続いて3年以内の既卒者まで対象にした。
会場ではリクルートスーツに身を包んだ学生たちが、続々と受け付けを行った。受け取った案内書を参考にしながら、各企業のテーブルに赴いて順に担当者らと面談した。
ふるさとの企業の実態を知ることができる貴重な機会とあって、県外の大学に通う地元出身者の姿もあった。
愛知県の大学に通っているという男性(21)は「景気の回復が叫ばれてるが、厳しさは変わらない。地元就職も念頭に、企業の状況をしっかり把握したい」と話した。
同協会事務局は「地元企業にとってはUターン者を含めて優秀な人材を獲得する好機」と強調。「大勢の学生にふるさとに戻り、地元の産業振興、経済発展に貢献してほしい」としていた。
来年2月7日にも開催する予定だ。