高森の養豚場で豚コレラが発生

社会

[ 2019年 9月 19日 木曜日 17時11分 ]

 県は19日、高森町牛牧の養豚農家の飼育豚が豚コレラに感染していたと発表した。感染拡大を防ぐため、同日朝から町内の2農場で防疫作業を始め、112頭全てを殺処分する。飼育豚の感染は県内3例目で、飯田下伊那では初めて。県は半径3キロを移動制限区域、10キロを搬出制限区域に設定した。

 県農政部によると、17日にこの農家が飼育していた豚8頭が発熱の症状を呈し、県が同日夜から血液検査を実施。18日に豚コレラウイルスの陽性反応を確認し、県松本家畜保健衛生所がこのうち5頭の遺伝子検査を進めていた。

 県は19日午前9時から県庁で対策本部会議を開き、5頭全てが豚コレラに感染していたことを明らかにし、阿部守一知事が殺処分を指示した。

 同町の養豚場には、午前7時半過ぎにマイクロバスで30人ほどの作業員が到着。8時過ぎに周囲をシートで覆う準備作業を始め、近くの広域農道沿いに消毒ポイントを設置した。

 この農家は、少し離れた山沿いのきゅう舎でも豚を飼育しており、午後2時現在も作業員らが2カ所に分かれて防疫措置を進めている。

 県によると、ウイルスの侵入経路や、14日に感染が確認された県畜産試験場(塩尻市)の豚との関連はまだ分かっていない。

 県はこの養豚場から半径3キロ圏内を「移動制限区域」、半径3~10キロ圏内を「搬出制限区域」に設定した。

 移動制限区域内に養豚農家はないが、「搬出制限」内では5農家が飯田市と松川町、豊丘、喬木村で計7農場を経営。防疫措置の完了後17日間、豚などの区域外への搬出が制限される。

 また、移動制限区域内では同町牛牧の広域農道待避所と豊丘村役場に、搬出制限区域では飯田市川路の龍峡酪農業組合、松川町大島の県道飯島飯田線待避所にそれぞれ消毒ポイントを設け、区域を出入りする畜産関係車両の消毒を始めた。

 県は高森町の防疫対策費として3860万円を盛り、予算案を19日開会の県議会に提出する。

◎写真説明:殺処分に向けた作業(高森町で)

  

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