飲食店への影響深刻

社会

[ 2020年 4月 11日 土曜日 14時34分 ]

 新型コロナウイルスの感染拡大が飯田下伊那地域の飲食・サービス業をはじめとするさまざまな業種に大きなダメージを与えている。飲食店は店内での提供からテークアウト・宅配にシフトチェンジすることで、経験したことのないピンチを乗り切ろうと努力する店が増えているが、臨時休業に入る店も目立ち始めた。

 「飲食店は今、存続の危機にあるよ」│。納入業者の男性は硬い表情で語り始めた。「2月は宴会や会合がなくなり、大きな所に影響があったが、小さな店や新規開業した店は個人客がいたし、3月に入ってもまだよかった」。

 潮目が変わったのが、県飯田保健所管内で最初の新型コロナウイルス感染症患者が確認された3月27日。飯田市内のある飲食店は「感染者が来店した」という誤った情報の被害に遭い、同月29日から客足がぱったり途絶えて売り上げが激減した。

 アルバイトスタッフからSNSに「デマ」が書かれていると聞き、保健所に問い合わせたが、来店した事実はなかった。

 状況は刻々と変わっている。現在はデマとは関係のない店も売り上げ減に苦しみ、テークアウトや宅配に力を入れつつ、気心の知れた客の支えで営業を続けている。

 常連の多い人気店も「宴会はキャンセルになるし、昼夜ともお客さんが減った」と落胆の表情。別の経営者はまず営業時間を短縮し、続いて夜の営業をやめ、近く臨時休業に入る。テークアウトは「注文があれば受ける」という。

 デマの被害に遭った店主は「外食しにくい立場や高齢の同居家族への影響など、不安な気持ちは分かるから『来てください』とは言いにくいけれど、知人やこれまでのお客さんが『テークアウトだけでも』と力になってくれたり、応援の電話、メッセージをくれて本当にありがたい」と感謝を口にし「消毒などの対策は万全。自信を持って営業を続けたい」と前を見据える。

 店主は同じようなデマの被害に遭った店や感染してしまった人のことも「悔しいと思う気持ちは分かるし、かわいそう」と気遣い「どうか不確かなことを軽率に言ったりしないでほしい」と訴えている。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     

最近の記事

【飯田市】連合長野飯田地域協議会が佐藤市長と懇談会 「働くことの安心社会の実現」に

12月8日水曜日15:12

【天龍村】天龍小学校で地域の高齢者を講師に伝統行事学ぶ 「おやす」や「しめ縄」餅つき大会も

12月8日水曜日15:11

【リニア】大鹿村の南アルプストンネル「小渋川―釜沢非常口」間の先進坑 JR東海が貫通を発表

12月7日火曜日15:13

【平谷村】ひまわりの森イルミネーションがお目見え 8万1000個が冬の平谷彩る

12月7日火曜日15:46

【下伊那】高森町でマイナンバーカードの出張申請窓口を設置「買い物ついでに申請を」

12月6日月曜日15:07

【飯田市】遠山郷に伝わる湯立て神楽「遠山の霜月祭り」 始まる 熊野神社など8神社で15日まで

12月6日月曜日15:16

【飯田市】エス・バードで南信州環境メッセが開幕 ゼロカーボン社会実現を目指して

12月4日土曜日14:24

【阿智村】昼神温泉郷で湯屋守様を並べ湯立て神事 温泉利用者の無病息災願う

12月4日土曜日14:30

【豊丘村】自転車活用推進計画策定委が下平村長に答申

12月3日金曜日16:40

【高森町】全日本アームレスリング選手権優勝の宮嶋さんが町長を表敬訪問

12月3日金曜日16:45

【飯田市・お練りまつり】本町三丁目大名行列保存会が役者全体会議を開く

12月2日木曜日15:25

【飯田市・お練りまつり】東野大獅子保存会が獅子頭など3点をシルクホテルに展示 宿泊客に祭りをPR

12月2日木曜日15:37

【飯田市】上村小児童が湯立神楽「霜月祭り」に向け横笛を練習「一生懸命吹いて、練習の成果を出したい」

12月1日水曜日15:13

【飯田市】喜久水酒造が国際シードル品評会で県内で唯一の最高賞を受賞

12月1日水曜日15:57

【阿智村】満蒙開拓平和記念館が来館者20万人を達成 平和の尊さ未来へ伝える拠点に

11月30日火曜日15:33




新聞購読について

記事の検索はこちらから




印刷について

出版物について

工場見学について

公式Twitter

公式フェイスブック

RSS




三遠南信biz

南信州企業ナビ

南信州飯田観光ガイド2021

グリムスパンキーニュース

南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞