1日に飯田サテライト開始 多様な問題を抱える人たちを支援

社会

[ 2012年 3月 30日 金曜日 16時03分 ]

 失業や多重債務など多様な問題を抱える人たちの就労や社会生活を個別、継続的に支援する「ながのパーソナル・サポート・センター」(美谷島越子センター長)は4月1日、飯田サテライトを飯田市高羽町に開設する。28日には、支援活動を協力して進める上・下伊那地域の公的機関や民間団体を集めての事業連絡会を同市東栄町の飯田勤労者福祉センターで開催。ハローワークや県の現地機関、市、経営者団体、NPOやボランティア団体、弁護士など約40の機関から関係者50人ほどが出席し、縦割りではない連携支援の方針を共有した。

 国のモデル事業でもあるパーソナル・サポート・サービスは孤立やニート、引きこもり、障害など様々な問題を抱える人たちの就職や生活の自立相談に無料で応じ、パーソナル・サポーター(PS)が伴走型で支援内容を調整。PSは連絡会の構成機関と連携して継続的な支援を行い、孤立しそうな人と社会をつなぐ役割も担う。

 県から事業を委託された県労働者福祉協議会が昨年に長野市に同センターを、松本と上田の両市にサテライトを開設。より身近な場所への開設を望む声を受け、上、下伊那の拠点となる飯田サテライトの設置を決めた。

 飯田サテライトは飯田市高羽町の「旧ろうきん飯田支店」内にあり、すでに1月から、飯田相談所の位置付けで活用を始めている。PSはアシスタントを含め計4人(常勤2人)。就職支援や企業面接官、障害者福祉などの経験者たちが担う。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故に伴う避難者たちの支援にも対応していく。

 28日の事業連絡会で同センターの青木正照専務理事は、絆の重要性を強調。「自立や生活支援は一機関だけではできず、各方面の機関や市民団体が持てる力を生かし、連携することが大事」と話した。

 美谷島センター長も現行の福祉制度や既存の受け皿では収まらない人たちを幅広く支援していく方針を踏まえ「それぞれの機関が持つパワーをフルに活用して相談者の自立につなげたい。何重にも支援の輪が広がれば」ときめ細かな対応への協力を呼び掛けた。

 意見交換で就労支援団体の関係者は「仕事がないことが、様々な問題につながっている。雇用の受け皿自体を増やさないと問題の根本解決は難しい」と指摘。同センターの課題の一つというホームレスなどへの緊急的な住居や食糧などの提供に関して、さっそく「協力可能」を伝える団体もあった。

 「ながのパーソナル・サポート・センター飯田サテライト」の問い合わせは(電話0265・49・8889)へ。

  

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