3連動地震、規模はM9  飯伊も想定震源域に

社会

[ 2011年 12月 29日 木曜日 13時01分 ]

 想定される東海・東南海・南海の巨大地震の規模などを検討している内閣府の有識者会議は27日、南海トラフ沿いで想定される最大級の地震の震源について、新たに飯田下伊那地域を中心にした県南部を含め、従来の約2倍に拡大する中間報告をまとめた。地震規模(暫定値)の推定は従来のマグニチュード(M)8・7から、東日本大震災と同規模の9・0に引き上げた。

 会議は最新のデータや堆積物調査などを基に、東海から四国沖の海底にある溝状の南海トラフ沿いの「最大クラスの巨大地震と津波」について検討。岩盤がずれる震源域の想定について、東側は富士川河口断層帯の北端まで、西側は日向灘南部まで拡大。北側も従来は深さ30キロまでのプレート境界面を想定していたが、より深い部分まで広げる。

 従来の北東側は長野、静岡両県境の静岡側までだったが、震源分布から見てプレートの形状が不明瞭な領域にあたり、プレート境界の深い部分でも強い揺れを起こす地震が発生していることから飯伊を含む内陸側に広げた。

 想定される震源域が陸側に拡大したことで、飯伊をはじめ県内の広範囲で非常に強い揺れが予想される。調査会は地震の規模はM9・0としたが、揺れの大きさを表す震度の分布推計や被害想定については今後の検討対象となっている。

 飯伊は11市町村がすでに東海地震防災対策強化地域に指定されているが、指定を受けていない平谷、根羽、売木の3村についても対策強化の必要が出てくる可能性が高い。

 南海トラフではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈みこんでいる。過去100から150年間隔でM8クラスの巨大地震と津波が繰り返し起きており、東海、東南海、南海などが連動した巨大地震への対策や備えが求められている。

  

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