売木から平谷、根羽村、茶臼山高原を回る約50キロの周回コースを4周してタイムを競うウルトラマラソン大会「Takayoshi Shigemi Trophy Urugi Japan Cup」が10日午前7時にスタートした。累計標高差4000メートルを超える厳しい山岳コースに10人余のランナーが挑んでいる。
売木村職員でウルトラマラソンランナーの重見高好さん(24時間走国内最高記録保持者)と縁があるウルトラマラソンチーム「TEAM THE HORIZON」を中心とする実行委員会が主催。実行委は今年5月に同村で「うるぎ24時間走チャレンジ」を初開催した。
代表を務める田口幸満さん=横浜市=は、ウルトラマラソンを縁に重見さんとの交流を深め、同村が展開する「走る村プロジェクト」に共感。「マラソンを通じた地域活性化に協力したい」とイベントの企画を続けている。
新型コロナウイルス感染防止対策もあり、初めての今大会は少人数開催としたが、田口さんは「売木村が『ウルトラマラソンの聖地』と呼ばれるような大会に育てていきたい。村に合宿に訪れる実業団や学生らとの連携も考えていけたら」と力を込めた。
清水村長は「コロナ禍でマラソン合宿者が減っている中、村外から民間の力で村を盛り上げようと取り組んでいただき非常にありがたい。連携を深めながら、走る村プロジェクトを推進していきたい」と話した。
完走の制限時間は10日午後1時。招待選手として参加した日本を代表するウルトラマラソンランナーの大島康寿さん(45)は、スタートを前に「アップダウンが激しく大変そうなコースだが、自然を楽しみながら完走したい」と意気込みを語っていた。
◎写真説明:売木村から出発するランナーら